main

February 22, 2006

Synchronize

syn_code.gifSynchronize
2002.1 / installation, web

 マルチコミットされた、一定時間内でのマウスインタラクションの軌跡同士が音を奏でる。

 完全な周期性を確保しているアクターと、それに応じて緩やかな周期性を獲得するリアクターとの、位相のズレによって生成される周期性の構造によって、入力されたマウスインタラクション時間以上の音列が出来上がる。

...
 コンピュータを使う目的が、映像制作の道具としてだったので、始めは気づかなかったのだけど、だんだんとものたりないというか、本質では無いなと感じはじめた。全てを完全にコントロールして作る必要はなくて、ある程度は任せて、出来上がるものを眺めてる方が自然のよう思えた。(ある方面の影響が非常に大きいのではあるが、、、)

 アクターの動きを決めるマウスの軌跡は一定時間内でしかないが、音の因子になるものリアクターは、マウスの動きに緩やかな反応によって動くので、マウスが1周期して、2周期目も、まったく同じ動きをするとは限らない。どれくらいの長さで1周期するかを実感するには、眺めて待つ。

 ルールというより、規定されない構造を規定するような、、、手を加えることで、少し形が変わるような、、、音響彫刻とか、モビール、セルオートマトン、人工生命、サウンドスケープとか、漠然と持ってたキーワードはそこらへン。それらを、むーっとねちゃねちゃこねた感じ。
...

Synchronize

syn_belt.gif

February 21, 2006

TUNE

tune_01-1.gifTUNE
2002.9 / CD-ROM, web

 トラッカーはマウスのドラックしてる間の動きを記録し、スコアに同じ動きを繰り返し描き続ける。その描かれたスコアをピックアップが読み取り音を鳴らす。左右の2つのスコアは、それぞれでスピードやピックアップ間隔、ディレイ間隔を変えることで、ポリリズムを生みだしてくれる。

...
 そもそもは、テクノの影響下にあったときで、体感から自然とテクノの構造を解釈するなかで、思いついた。しかし、後でSteve Reichの「Clapping Music」のこの映像を見て、落胆した。結局は、堂々巡りを演じただけだったようだ。
...

tune_01-2.gifT U N E


→TUNEの隠れコンテンツ。iTunesのビジュアライザみたいな映像シンセサイザ。


.

SpaceWalk

sw_top.gifSpaceWalk
2002.3 / web

 キーワード、今で言うところのタグを3D空間上に任意に配置して、キーワードとの相関関係でwebページへのリンクを配置する。3Dによるブックマーク管理システムとでもいえようか。
 
 Online/Local、2つのモードがある。Onlineモードは、Web上ですべての人が共有できるブックマーク空間。これは、自律的に構築されるダイナミズムを観賞するのが目的だった。Localモードは、データは個人のパソコンに保存されるので、自分だけのブックマーク空間となる。

...
 音に関しては、magnesiumでの成果をふまえて、意識的にデザインを施している。モーションになじむ効果音であったり、マウスの動かし方に応じて変化するアンビエントなBGM。Webページへのリンクとなるポインターの配色に応じた音色の変化。これでもかと、取り入れた。
 ただ、容量を気にするあまり、音質をかなり下げてしまったのは、難点。

 コンセプトモデルぐらいのものなので、実用に耐えうるほどの作り込みはしていない。
...

SpaceWalk

magnesium

mg_relay2.jpg

magnesium
2001-2003 / web

 2001年末から2003年末ぐらいまで、続けてた小作品シリーズ。
音とマルチコミットをテーマにした"Synchronize"のための実験群や、
生成的なモーション・グラフィックデザインなど、「コンピュータによるデザイン」を意識したものが並ぶ。

...
mg_text.gif 2001年末-2002年半ばぐらいがテンションの高いときで、
 このころは、Webデザインにおいて、インタラクティブな要素が取り入れ始めの過渡期のような時期。
Made With Macromedia の CD-ROMが廃れはじめのとき。
DirectorとFlashの役割がはっきりと見えていた時期。Flash5以前の時代。
 でも、主観としては、音に関してのインタラクティブなデザインというのは、なかなか考えられてないなと感じていたので、そんなところから始まった、音に焦点をあてたシリーズ。

 しかし、ナビゲーションを補助するようなデザイン的な音の使い方をサジェストする前に、エフェクトをつくったり、音的な面白さばかり弄るようになって、音ガジェットに終始してしまった。反省。
 その音ガジェットを昇華させたのが"Synchronize"で、それが出来上がったことで、一気にトーンダウン→フェードアウト。

 今では、マルチメディアなことをWebでしようとすると、Flashが圧倒していて選びようが無い状況ですが、当時はツールは選び放題だった。
まあでも、グラフィックと音とネットワークを扱うとなると、自然とDirector8を選んだ。Javaでは、面倒なことが多すぎた。同じことしようと思ったら、今ならp5を選ぶかなぁ。

 名前は、"実験"を連想させたいので元素名を使いたいなぁてのがあった。で、色彩論の先生が一番純粋な白に近い色をだせるのは、マグネシウムの燃えカスと言ってたのを覚えてたので、「やり尽くしたら高純度のものができあがって欲しい」という願いをこめて、これを選んだ。字ズラも良いし。
...

magnesium

Feed[Help?]
Site by Satoshi HORII. This website is under a Creative Commons License.
Powered by Movable Type 3.2-ja-2, jQuery, ThickBox and Interface elements. Made on Mac.